元来、大福餅、は「餅」と「餡」から成る大変シンプルな菓子でございます。
それゆえ、素材である小豆や餅米には、産地、銘柄、製法等、造り手ならではのこだわりと思い入れ、並々ならぬ意気込みがあるのでございます。その和菓子こだわりをご紹介させていただきます。

餡は、使う豆の良否がそのまま風味となって出てきますので、良質な豆を使用することが大切です。
この厳選した良質な豆を全て自社の製餡工場で炊き上げています。
手間を惜しまず丁寧に作った風味豊かで甘さ控えめの餡は自社商品に使用しています。素材への安心感は製品そのものの信頼感へと結びついています。
自然が育んだ良質の素材、産地を厳選し、太陽の恵みをたっぷりと受けた旬の素材を使用して、ひとつひとつ心を込めて作る。それこそが当社の姿勢でございます。
お客様に「おいしい」と言っていただけるお菓子を作り続けてまいります。

十勝が今のような豆の銘産地として知られるに至る経緯には、その開拓の歴史と密接な関わりがございます。
明治16年十勝開拓の礎を築いた依田勉三ほか13戸の農業者が、十勝に入植した際、勉三らは麦類、豆類など40種類の作物を栽培し、適作物を選定しました。試行錯誤の中から、大豆、小豆をはじめとする豆類が最も適作物であることを見つけ「豆王国十勝」の基礎を作りました。
当地が豆作りに適していた理由としては、冷涼で気温の日較差の大きい十勝の気候風土が、豆の糖度生育に適していたのと、開拓時の小資金、小労働力の条件下で、豆類が最も小肥、省力作物であったことがあげられます。
また、開拓民にとって貴重な換金作物であった豆類は、第一次世界大戦の輸出需要増大によって活発化し、十勝の豆はその品質の良さも相まって大正中期には大いなる隆盛期をむかえたのでございます。
日本で有数の清流で知られている礼内川や歴船川等、水にも恵まれ、澄んだ空気と広大な大地の下、百有余年に及ぶ豆作りの歴史を刻み、今や押しも押されぬ銘産地として知られるようになりました。

北の大地十勝を訪ねると、そのダイナミックな自然と広大さにきっと圧倒されることと思います。
春は雪解けの土の臭いと草花木々が萌芽する香り。夏は碧青とした草葉の彩り豊かな花々。
この時期、大地稜線に向かって緩やかにうえる畑に、可憐な白い花えをつける豆の花を目にすることができるでしょう。そして晩秋には、麦わら屋根で家型に小豆を積んで乾燥させる「ニオ積み」と呼ばれる収穫風景が、十勝ならではの季節の顔を見せてくれるはずです。折しも防風林のカラマツも黄金色に染まり、高い秋空に十勝ならではの風物詩を描くことでしょう。
十勝の小豆の作付面積は約1万2千ヘクタール、収穫は約2万9千トンで、ともに他の追随を許さないダントツの1位です。その他にも小麦、ジャガイモ、大豆、いんげん、とうもろこし、乳牛等数々の生産高日本一の作物があり、小豆は質量ともに十勝農業王国の一端を担っております。
今では、大型機械による農作業の効率化、低農薬による安全な農作も進み、かつて「赤いダイヤ」と称された小豆のその輝きも増やしております。

当社では、餡製品をはじめさまざまな食材を取り扱っています。素材の受け入れ、選別から梱包、出荷まで徹底した管理で品質・安全にこだわっています。
十勝大福、おはぎ、ぜんざい、きんつばが当社の主力商品で、厳しい商品チェック管理のもと、出来たての美味しさそのままに、全国のスーパー、小売店、コンビニ等の店舗へと運ばれて行きます。
当社の餡の旨味と風味は、厳選した小豆に代表される素材の良さはもちろん、北海道十勝の澄んだ水と空気、そして私たちが長年にわたって培った製法の三拍子が揃って初めて引き出されると考えております。
この十勝への飽くなきこだわりが、多くのお客さま、お取引先からご愛顧をたまわり、その名声は十勝ブランドの決定版として全国に及んでおります。